2016年12月4日日曜日

パティスリー・レ・ビアン・エメ ケーキ @石川町


山手から降りてくると知らないお店がありました。MOTOMACHI CUP BAKEさんの近くでケーキ屋さんです。


白と青のきれいな外観




最近開店したそうです。女性のパティシエがフランスで習得した伝統的で新しさもあるお菓子作りを目指しているそうです。


きれいにディスプレイされています。店内のデザインもいいです。


シャルロット
お店のマークにもなっているケーキで、洋ナシとキャラメルの季節のケーキです。


周囲は指の形をした素朴な味わいで、中には自家製洋ナシのコンポートが入っています。


シブースト
フランス定番のケーキです。


酸味が強いものを教えてもらい、こちらのシブーストになりました。突き抜ける酸味ではなかったですが甘味とバランスが取れています。

お店ができたばかりで、まだまだ伸びていくような気がしますし、関内や石川町は意外とケーキ屋さんが少ないので期待したいです。

エレーナ 季節のパフェ(いちごパフェ) セット @山手


天気がよいので山手に登ってエレーナさんへ。


そして季節のパフェ。とてもほっとする味で落ち着きます。ケーキもほっとする味です。


横からみるとボリュームがあります。懐かしくも古臭くない味わいに落着きを感じます。


時間が止まっているかのようで、いつまでもくつろげてしまうお店です。

ブラッスリー アルティザン ランチ プティサレ(フランス産塩漬け豚バラ肉)と白いんげん豆煮込み @横浜元町


メニューが変わると訪れているアルティザンさん。この日は新しい前菜からスープ ド ポワソン(南仏風 魚介の濃厚スープ)を選択。
その名の通り、伊勢海老など甲殻類の殻やミソが濃厚でがっちりした味わい。添えられたチーズなどを入れるとまたおいしい。


飲み物はクレマン・ダルザスにしました。さっぱりして甘味もあるアルザスらしい味わい。


プティサレ(フランス産塩漬け豚バラ肉)と白いんげん豆煮込み
メインはこちら。いつもながら男らしさを感じる盛り付けながら下品でないところがバランスよいです。


本日はデザートなしにしました。エスプレッソで締めです。スープが一番おいしかった満足感のあるランチでした。ごちそうさまでした。

2016年11月27日日曜日

平野弥 2016年秋新着ワイン試飲 2/2

その1からの続きです


Arlaud  2013 Bourgogne Roncevie @4500
大人しさとキュートな赤果実、エレガントな黄色も少しまとう香り。アルローらしい和な甘い香り。少しの木々、樹木もあり、ずっと香っていられる。口に含むと活き活きと酸味が駆け出す。梅の風味があり、やさしい風が2本線できれいにスーッと低空飛行で上昇しながら伸びていき、伸びていった先ではほわほわとした空間としてまとまる。余韻がほんわかして心地よい。味わいが感性に訴えてきて、自分自身と一致してくるイメージがある。


Claude Dugat  2013 Bourgogne Rouge @6400
黒い立方体に果実が詰まった香り。そこに黄色の球体が内包されている。口に含むとデュガに感じる枯れ葉のような風味、紅茶の茶葉を浸漬させたような風味がある。味わいも立方体だが1日経過しているからかその輪郭はやや緩い。一体感というよりも統一感という言葉が相応しい味わい。



「写真撮り忘れ」

Lecheneaut  2013 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge @4700
ガツっというエッジの効いた香り。味わいは梅を漬け込んだようなものから、その後はエレガントさが進む。レシュノーはガッチリした味わいの印象を持っているが、これはピュアできれい。最近のヴィンテージはこの傾向があるそうです。


Jean Claude Ramonet  2014 Pernand Vergelesses Rouge @7400
花の香り。味わいは5㎝ぐらいの丸い核があり、その丸さが重なるように横後方へと増えていきながら進んでいく。果実の酸味がフラム。甘くやわらかで、果皮の苦みがある。


Jean Claude Ramonet  2014 Chassagne Montrachet Rouge @7200
前者と同じ感じの香り。味わいは甘く柔らかい。


Domaine du Clos Salomon  2014 Givry 1er Cru Clos Salomon @5600
可憐な黄色い花、やわらかい香り。口に含むと、とにかくおいしい。柔らかく、一体感ある味わいで、しみじみとして、強すぎず、とてもバランスのよいおいしさ。クロ・サロモンはいつも力強さに負けそうになるが、ヴィンテージなのか1日経過したからなのか、とても心地よい香りと味わいになっている。


Jean Baptiste Ponsot  2013 Rully Rouge @4000
黒い核がしっかりとしたエッジをもつ香り。口に含むと酸味そのものの質感、バランスがよく、味わい全体としてもバランスがよい。味わいが舌から浮いており、ふわっと高いトーンへすぐに昇っていく。すっきりして後味はしっかりある。旨みが多い。


Jean Baptiste Ponsot  2014 Rully 1er Cru Molesme Rouge @4800
前者ルージュと同じ傾向の香りだが、前者とは異なり、香りを追おうとすると引き込まれていく。口に含むとガッシリした、でも柔らかく丸い味わいの塊があり、酸味とのバランスもよく、旨みが多い。


Tollot Beaut  2013 Chorey les Beaune @5800
ガッチリして、相撲のがぶり寄りされるようにゆっくりと力強く押し迫ってくる香り。香りの要素が凝縮している。赤果実のきれいさが中央にあり、その周囲には白粉がある。すごく甘い香りで甲殻類も含む。口に含むと味わいは薄く旨みがあり、素直で、子供のようにポツンっとそこにいる印象を受ける。


Lecheneaut  2013 Nuits St Georges @7700
赤果実の酸が伸びて訴えてくる。甲殻類と塩味からかっぱえびせん、五香粉も香る。香りにガツッとしたデュガっぽさもある。口に含むと赤果実の酸味がキューっと伸びていく。木の風味と鼻孔に抜ける風味がよい。


Hubert Lignier  2013 Gevrey Chambertin @9300
とても甘さのある香り、やさしい和の甘い香り。甲殻類の上澄みを取ったような香りが伸びて、訴えてくる。きれい。口に含むと舌の周囲に旨みがあり、1mぐらいの周囲空間を作る。


Claude Dugat  2013 Gevrey Chambertin @13100
香りがすぐにデュガ。実の詰まった香り、黄色と赤い花、バラ、ローズヒップなどが香る。パッと明るさが広がる。やや陰湿な印象をもつデュガだがこれは明るい。味わいは以前のヴィンテージと比べて少し薄めで、柔らかく飲みやすい。疲れずに飲み続けられるのでちょうどよく感じる。


25種類を試飲させていただきました。
明るさ、ピュアさ、開放感を求めているので、そういった点で、ミクルスキ、ジャック・カリヨン、ユドロ・ノエラ、アルロー、クロ・サロモン、トロボーが好みでした。ミクルスキやアルローなどは元々好きな生産者ですが、いつも強すぎと感じていたクロ・サロモン、トロボーが好みに入ったことは新しいです。落ち着かせてから飲みたいと思います。

平野弥 2016年秋新着ワイン試飲 1/2

エスプリデュヴァンが2016年秋に輸入した新着ワイン。ワイン会は前日に実施されているので、抜栓後1日のボトルで試飲します。輸入到着後、まだ1週間の状態です。


Francois Mikulski  2014 Bourgogne Blanc @4500
甘く柔らかい香り。奥にシャープさがあり、そこから洋ナシがリッチに膨らむ。スーッと長く香りを吸い込むとキラキラという星の瞬きがあるところはミクルスキらしい。口に含むと舌全体を包み込み、旨みのバランスがよく、リッチな洋ナシがふわんと膨らむ。余韻は舌全体にある。全体の印象は中心にゼリー状のように粘性の高い液体で、そのゼリー状内にミネラルが内包されている。周囲はゼリー状の大きさより5倍大きい空間となっている。美しくリッチ。


Jean Claude Ramonet  2014 Bouzeron @4800
果皮の甘皮を少し混ぜ合わせた香り。ショコラのような黒さを感じさせる塊が丸くある。その丸い塊の中から酸が「~」のような形でうねりながら伸びていく。口に含むと平面に広がり、白粉やユリ、栗の花のような曇りを感じさせる風味があり、そこから軽めにふぁっと湯気のように味わいが立ち上る。


Jean Claude Ramonet  2014 Bourgogne Chardonnay @5400
美しくシャープさのある3㎝ぐらいの泉からミネラルや酸、少しの果実が香りとして湧いてくる。ゆっくりと自然に湧き出てくるので強過ぎる印象はない。味わいは果実の苦みがあり、酸味は舌におだやかでオレンジの風味、白粉のようなふんわり感が出てくる。後味に柑橘果実の甘皮の苦みがある。


Jean Claude Ramonet  2014 Pernand Vergelesses Blanc @7700
前者のACブルゴーニュと同じ系統だが、リッチで光沢のある果実の液体の香り。そこから涼し気な風が流れる。ハーブ、タイム、ジャスミン、ローズマリー、グリーン、グリーンなオレンジ、白い色を感じさせる香りがある。口に入った瞬間にパッと華やさが膨らみ、舌には味わいが降り注ぐようにじわじわと入り込み、周囲は明るい。リッチさもある。ACブルゴーニュとは大幅に差があり、格が明らかに異なる。


Francois Mikulski  2014 Meursault @8900
明るさのある冷涼な感覚。秋や冬の明け方を感じさせる。そこにドサッと果実がストレートに来るのでカットされた果実の印象を受ける。口に含むと果実の旨みがトロッとあり、そこから明るく広がりながらトロッとさが続く。旨みありながら明るいところがよい。舌の上に上突の円弧上に味わいがあり、その中央がグンっと力強く隆起する。ドーヴネと比較すると薄いが同じコアを感じる。しかし、昨日抜栓のためかミクルスキに感じるキラキラ感は感じされなかった。


Jean Claude Ramonet  2013 Chassagne Montrachet Blanc @8900
グレープフルーツの甘皮、酸とミネラルが弧を描きながら交錯して伸びていく。味わいは果実の甘皮の苦みが交じりあって、ほわんとした饅頭の形をしたところから味わいが柔らかく昇華する。


Jacques Carillon  2014 Puligny Montrachet @9300
バッといきなり香りの波がリッチにくる。リッチな中にグリーン、周囲は黒さやショコラがふぁっと広がる。口に含むと均一性のある15㎝ぐらいの球体の中央からまっすぐに自分の方向へグングンとミネラルを伴って攻めてくる。明るく透明感ある戻り香と味わいが広がる。全体の印象は空間が球体状で大きく、白く明るく、ミネラルがすごく張る。全体がふぁっと明るく消えていく感覚が美しい。


Jean Claude Ramonet  2014 Bourgogne Pinot Noir @4500
赤果実をつぶしたような香りが中央にある。そのつぶした香りはジャムのような煮詰めたものでなく、コンフィチュールとフォークの背でつぶしたフレッシュさの中間ぐらい。この周囲には優しく甘い薄い香りが広がる。口に含むと味わいは薄めだがシャバシャバではなく、甘さを点在させた濃さがある。黄色い花の印象がある。また作りこんだ印象を受ける。


Alain Hudelot Noella  2014 Bourgogne Rouge @4300
品があって美しく、品のよいたたずまいを感じさせる香り。口角が上がっているかのような下突の円弧に沿って、中央から左右へと香りが素直に広がる。円弧は同心円状に2重になっている。口に含むと香りと薄いが香りと同じ印象でスムーズに流れていく。香り、味ともに素直で、鼻孔できれいに広がり、風のように吹き抜けていき球体状にほわっと膨らむ。ピノのピュアさがそのまま出ている。余韻でジーンと心に響く。


Charles Van Canneyt  2014 Bourgogne Pinot Noir @3900
焦げ、ザラメ、醤油、少しのくぼみ、ゴムのような黒さが核としてあり、果皮の苦い香りもある。口に含むと薄いがアタックがあり、中間は少し中抜けして、その後は伸びていく。薄いが濃い果実の甘さも点在する。作りこんだ印象を受ける。


新しいボトルを抜栓。
この2本目はナッツ、硫黄臭があり、うぉっと感じる迫ってくる攻めてくる香りや味わい。柔らかいがグッと押してくる。

前者のユドロ・ノエラと比べて、風が吹き抜けるような伸びや感覚が近い。ユドロ・ノエラは飛行機が陸上を走り出し、スーッときれいな円弧を描きながら離陸、上昇していく。それに対して、このシャルル・ヴァン・カネイは走り出しがなく、いきなりガツっと浮遊して、そこからはスムーズに、少しふらつきを持ちながら(1本目)、上昇していく。アタックあるので飲み応えある。
シャルル・ヴァン・カネイはユドロ・ノエラの息子さんだそうです。若さと意気込みを感じる香りや味わいです。好みではユドロ・ノエラの素直さが好きです。


Huber Lignier  2014 Bourgogne Rouge @4600
濃い紫色。黒さのある赤紫、黒赤果実が5cmぐらいのエクレア状であり、赤い花、スーッとする感じがある。日は照っているがやや陰湿な印象を受ける。口に含むと味も果実がはっきりとあり、舌に重さはなく、その状態で圧力を与える。後半には赤果実の酸味、スモモのような酸味が伸びていく。全体的にまとまりがある。


Robert Groffier  2014 Bourgogne Passetoutgrain @4700
濃い紫色。ザラメの香り。陽と陰の香りが交じっている。この陽と陰は振りほどけることなく一体となっている。味わいも一体の球体。表面はとても柔らかでやさしい。酸味と旨みのバランスもよい。余韻に残るのは甘さと空間。鼻孔への戻り香がリッチ。


Robert Groffier  2014 Bourgogne Pinot Noir @7100
香りは前者のパストゥグランと同じで活き活きとし、丸い核から酸などが矢印のように尖って出てくるところが異なる。口に含むと口内いっぱいに風味が膨らむ。美しい部分とあじが濃い部分、果皮の苦みも交じる。濃さが点在するパーティクル状で、戻り香がリッチめ。センスのある香りと味わい。

その2に続きます。

2016年10月16日日曜日

ワイン愛好家向けプネ・シャルドネ試飲会 @プーレヴァン




プーレ・ヴァンさんに到着です。すでにシャンパーニュは前の会でコメントしているので、ここでは料理の写真を掲載します。



前菜を松茸側から撮影



松茸下のムース


鶏皮の煮込み。ここでプネ当主がモツや皮などを食べられないことが判明


シャンパーニュと合わせる。


焼いているところ


レバーやハツなども内蔵なので当主は食べられない。


砂肝


正肉やボン尻。この辺りは当主も食べられたようです。


ロゼと一緒に。


当主は野菜もダメだったようです。


つくね


プネ・シャルドネのロゼとつくね


ズッキーニ


ねぎまと共に



中山丼


30年熟成のシャンパーニュ


お見送りです。当主夫妻はこれから新宿で遊ぶそうです。お気をつけてください。