2016年9月29日木曜日

牧家 クレームブリュレ(プリン)



丸いゴムの一部を尖ったもので突ついて、パンっとゴムが弾けて丸いプリンが出てくる。味わいは濃厚という言葉が当てはまり濃く、甘味もはっきりとある。舌触りはとても滑らかで、舌で押すとその形になるような重い流動体のようである。味わいは全く異なるが食感だけでいうと、こし餡のイメージが近く、重さはそれと同じでもっと滑らかに動き、押した後に消えていく速度が速い点がこし餡と異なる。付属のカラメルクラッシュをかけると苦みが加わり味わいのバランスがよくなる。素材の良さを感じるのでもっと甘味を抑えて素材そのものを楽しんでみたい商品。
ローソンで見かけて購入してみたもので、価格は丸いクリームブリュレ2個入りで464円。そんなにすると思ってなかったのでレジで驚いた。

牧家(ボッカ) 北海道伊達市乾町 201-292
http://www.bocca.co.jp/

Antech Limoux Crémant de Limoux Cuvée Eugénie Brut 2014(アンティッシュ・リムー キュヴェ・ウジェニー)




数日前に飲んでから数日落ち着かせてボトルを開けてみましたがほとんど印象は変わらない。低い草の生える草原のような平面に黒く甘さを持つ影がニューっと出てくる。

韓国料理 マダン カルビ定食 @川崎


何年かぶりにマダンさんへお伺いしました。市役所の向かい側に位置するこの辺りは韓国料理や韓国食材、物品のお店が集まっているところでしたがかなりお店が入れ替わりました。お気に入りの韓国料理屋さんも2年ほど前に閉店されて残念です。


店内は個室とオープンなテーブル席があります。


ランチメニューからカルビ定食を選択。税込みで1009円です。お茶は料金を取られそうなグラスで提供されます。


惣菜が自動的に出てくるところは本場韓国流です。本場と同じく、これら惣菜やご飯は無料でお代わりできます。これだけでおなか一杯にできます。


ご飯も韓国流で金属の器に入っています。本場では箸も金属であることも多いですがこちらは通常の割りばしでした。


カルビ!!味付けが韓国流で韓国味噌の甘味と旨みがあってとてもおいしくご飯がすすみます。玉ねぎも玉ねぎの癖がまったくなくなっていて美味しく食べられます。惣菜やご飯をお代わりしておなか一杯のランチでした。ごちそうさまでした。少しニンニクが効いて香りが残るのでメニュー選択には気を付けてください。

焼肉・韓国料理 マダン 神奈川県川崎市川崎区東田町3-13 工永ビル1F 044-211-4141
http://www.madang-kawasaki.com/

2016年9月27日火曜日

みやだい倶楽部 サイコロステーキ定食


川崎の市役所通り側から入っていくと左側のビルにみやだい倶楽部さんはあります。ときどきお伺いする地元での人気店です。


こちらのレトロなエレベータで4階に昇ります。


店内は広々していて落ち着く空間です。


サイコロステーキ定食(1100円)
限定5食のサイコロステーキにしました。


牛焼肉定食と比べると、肉質が見た目からして繊細で噛んだときの歯ざわりと舌触りのきめ細かさが異なる。味付けもより繊細で肉の味がわかりやすくなっている。付け合わせの玉ねぎはとてもおいしい。ジャキっとした食感や辛味がある玉ねぎは繊細な食材とは合いにくいですが、これにはそういう相対するような要素がなく、ステーキを含めて包み込むような甘味や旨みのみがあります。


セットになっている飲み物はホットコーヒーにしました。

上品さを選ぶならサイコロステーキ、旨み爆発でボリュームもたっぷりガッツリいくのであれば牛焼肉がおすすめです。

みやだい倶楽部 神奈川県川崎市川崎区砂子1-8-8 万年ビル4F 044-211-2941

2016年9月25日日曜日

Antech Limoux Crémant de Limoux Cuvée Eugénie Brut 2014(アンティッシュ・リムー キュヴェ・ウジェニー)



新しいロットのアンティッシュ・リムー。こちらは数日前に飲んだ従来のエチケットと異なり、名前はRendez Vous en FranceからCuvee Eugenieとなりヴィンテージの表示もついている。香り味わいともに従来と根底部は変わらないが、香りや味わいの出方や雰囲気が異なる。従来のものがボンっと風船が割れたかのようにすぐおいしくわかりやすいバランスでまとまりがあるのに比べて、こちらは静けさから始まり、平面の中に影を落としたような暗がりが黒くある。静かな平面は甘味なく澄んでいて、栗の殻のような黒く甘さを持つ部分が動いて浮き出てきながら果実が一緒にボリュームとして表に出てくる。
いずれも持ち運んでから1週間内のボトルなので落ち着くと色々な面が変わってくるかもしれません。エスプリデュヴァン輸入。3000円ぐらい。

Antech Limoux Domaine de Flassian 11500 Limoux France +33 04 68 31 15 88
http://www.antech-limoux.fr/

2016年9月22日木曜日

CHIMAY CINQ CENTS(シメイ サンクサン)



シメイ白の750mlボトル版。ホップが多いシメイ白の特徴である華やかさやはそのままだが、比較的入手しやすい330mlの平均的な香りや味わいと比べて異なる雰囲気がある。330mlボトルは華やかさがぶわっとストレートにくるのに比べて、このボトルは香りの入り方がワンテンポ待機時間がある。花束をガツンと顔にぶつけらえるのに対して、体を中心にして360度の周囲に花束が配置されてじわじわと香ってきて包まれるような違いがある。味わいも330mlはホップの苦みがガツンっといきなり立ち上がるのと比べて、このボトルはグラデーションを持ちながら立ち上がる。なお、330mlは白、750mlはサンクサン(500)と呼ばれていてややこしい。エチケットもクリーム色っぽかった気がします。1100円/750mlぐらい。

横浜元町 喜久家 サバリン



ブリオッシュ生地は表面の焼かれた部分はブリオッシュらしい香りと共に香ばしく、中には多くの気泡があり。その気泡の表面はパリッとしているので1つ1つがしっかりとしている。押すと台所スポンジのようにそのまま弾き返すような弾力がある。その生地にたっぷりと洋酒の風味がついたシロップが染み込んでいる。染み込んでいるのにパリッとさがある。生クリームが甘さかなり控えめになっているので全体のバランスが取れている。洋菓子店らしい味わいだが、町の洋菓子店というよりも古き良き洋菓子店という言葉が相応しい。横浜元町の有名店で、ケーキ名はサバランやサヴァランではなくてサバリン!ちょっとかわいらしい。サバリンは税抜きで370円。

横浜元町 喜久家 横浜市中区元町2-86 045-641-0545
http://kiku-ya.jp/

Marques Gastronomy&Wine チャーミングセール限定ランチ


横浜元町はチャーミングセール中です。少し雨が降っていますがマークス ガストロノミー&ワインさんへ来ました。


以前に同じ場所にあったワイン&レストランから変わり、昨年末に開店してから気になってましたがずっとこれずに初めての訪問です。こちらは一階のバーです。食事も取れるそうです。


2階は落着きのあるテーブル席です。メニューはチャーミングセール限定ランチ(2000円)です。


クレマンをボトルでいただきました。クレマンドロワールらしく、シャッキリとしたシャープさに果実味が寄り添い、少し無表情な感じの香りと味わい。食事に合わせやすいです。


チャーミングセール限定ランチのサラダは見た目が華やかでドレッシングの酸味も効いていておいしい。


自家製のパンはミミの風味が香ばしく、しっかりした味わいで、胡椒のスパイスが効いたバターとも相性よく、ワインも進む。あとでお代わりしました。(別料金)


メインも華やか。魚と肉の選択で、こちらはお肉で「長時間調理した仔牛のホホ肉、ポロッティー豆のソテー」。


ニョッキが軽く揚げてある食感でおいしい。野菜の素材にもこだわりを感じる。



プリーンのアイスクリームとチョコレートシャンティリークリーム。ソルベはさっぱりして甘味もあり、締めらしい味わい。下に敷いたものは個性的です。

見た目のおしゃれさと、それに味わいが伴っていて、おいしく楽しいランチでした。今度は通常のメニューの食事と、それらにワインをグラスで合わせるセットもあるそうなのでそちらを楽しみたいと思います。ごちそうさまでした。

Marques Gastronomy&Wine マークス ガストロノミー&ワイン
横浜市中区元町1-37-10 045-680-0966

2016年9月20日火曜日

Antech Limoux Crémant de Limoux Rendez Vous en France Brut(アンティッシュ・リムー キュヴェ・ランデヴー・オン・フランス)



新しいロットのアンティッシュ・リムー。ぼわんっと果実味が膨らんだ後に酸味とミネラルがキラキラとする。昨日に持ち帰ったばかりということもあると思うが、以前のロットよりも果実味がしっかりしている。すぐおいしい泡でおいしい。

Antech Limoux(アンテック)
Domaine de Flassian 11500 Limoux France +33 04 68 31 15 88

2016年9月19日月曜日

ジャン・フルニエ 2014年ヴィンテージ試飲 4/4 @平野弥

その3の続きです。


(16) 2014 Marsannay Trois Terres VV(マルサネ・トロワ・テール ヴィエイユ・ヴィーニュ) 赤 6700円

バラ、塩、白色・黄色・赤の花々が香る。味わいは酸味とミネラル、少しの果実が高尚な領域でバランスしようとして求めている感じを受ける。真に調和(équilibre)という言葉が相応しい。後半になると突然角度高く塩がぴきーんと立つ。ヨードは少ないが牡蠣が合いそう。とても難しい領域で一体感のあるところが特徴。



(17) 2014 Marsannay Rouge Cuvee Saint Urbain "Ptite Grumotte"(マルサネ・ルージュ キュベ・サン・チュルバン "プティ・グルモット") 赤 8000円

色々と語りかけてくる。深さもありながら立体的に香りが広がる。一点に集中している箇所はあるが、そこを中心にして周囲に要素が多くある。いい香りで塩の香りがガツンとくる。口に含むと旨みが強く、唾液が沢山でてくる。味わいが蚕のような優しさを持つ。全体がわかりやすく、旨みが強いのが特徴。




(18) 2014 Marsannay Rouge Clos du Roy "Pur Pot"(マルサネ・ルージュ クロ・デュ・ロワ "ピュア・ポ") 赤 8000円

コクのある香り。甘さを含めたバランスが取れていて、塩やミネラルがバンバンと出てきて、それの甘い香りが伴う。味わいはすっきりしたおいしさで、酸味がきれい。洗練された無駄をそぎ落としたおいしさ。攻めてくるところはないが洗練した美しさがある。武士や和の精神を彷彿させる研ぎ澄まされた感覚を受けるところが特徴。世界観があって好みです。



(19) Nicolas J(Meo Camuzet) 2014 Oregon Pinot Noir (ニコラ・ジェイ(メオ・カミュゼ) オレゴン・ピノ・ノワール)赤 8400円

大人しい香り。味わいは沈んでいる。旨みが先にきて、ぐんぐんと旨みが出てきて、それがずっと続く。酒精強化剤のようにガチっとした強さがあり、口が乾き、ずっとは飲めない。本来の味わいではないような気がする。現状を切り出した印象だけでいうと、強く、暗い味わいが特徴。



(20) Rosi Eugenio  Anisos(ローズィ エウジェニオ アニーゾス)白 輸入@èVino

貴腐が奥にあるいい香り。グラスに注いでから時間が経つと、グラス表面まで貴腐の香りが充満する。パンのイースト香、茶葉などが香り、サイの角のように手元は太さをもち、奥上方に向けてリンゴ酸の香りがキューンっと上がっていく。味わいは飲みやすい。価格は聞いていませんが、香りと味わいがしっかりしていて、かつ、しつこくなくてよいです。貴腐の香りが特徴。


20種類試飲させていただきました。ジャン・フルニエ綿菓子や根菜系の香りがあり、香りや味わいで和の印象を受けるところはおおよそ共通している。2014年はすべて甘味がやや強めで、味わいがしっかりしている。香りや味わいから感じる色合いは白は蝶の羽のように花粉を撒いな雰囲気があり、赤は不透明な紫色を感じさせる印象を受ける。状態もよく、ポテンシャルもすごいので、あまりワインやブルゴーニュを飲みなれてない方に飲んでもらっても理解してもらいやすそう。もっとクリアな感じになると好みのタイプになる。

ジャン・フルニエ 2014年ヴィンテージ試飲 3/4 @平野弥

その2の続きです。



(11) 2014 Marsannay Rouge Les Longeroies(マルサネ ルージュ レ・ロンジェロワ) 赤 4700円

森林、野菜、ネギ、ゆり、醤油、黒砂糖、味噌のようなニュアンスもある。ふわんとした甘さをまとい、魅惑的な引き込まれる香り。力強く花が香り、酸と塩がガンガンやってきて、鼻を強く攻めてくる。味わいにも黄色い花の風味がある。魅惑的なところが特徴。



(12) 2014 Marsannay Les Longeroies Version Originale(マルサネ レ・ロンジェロワ バージョン オリジナル) 赤 5400円

すごく直球な素直で力強い香り。綿菓子をギューッと圧縮してぶつけられた感じ。焦げ臭もある。いろいろな要素が素直で活き活きさを感じる。味わいは酸味がしっかりしていてタンニンあるがきめが細かく、飲み込んだ後の鼻孔に抜ける香りがいい。酸味の質がしっかりしてミネラルと合わせて骨格となっている。今でもおいしく飲めるがタンニンが安定して一体感でるのが楽しみ。SO2の使用量が40mgと少ないそうです。力強くも柔らかさのあるところが特徴。よいです。



(13) 2014 Fixin Les Petits Crais(フィクサン・レ・プティ・クレ) 赤 4700円

ミネラルが高いトーンにあり、薄い層の平面が基盤となり、そこから短い距離で香りが昇る。その香りは塩や少しの海老などの要素があり、バランスが取れている。口に含むと魅力的な波動がある。同心円状に波となってファンファンファンっと短い周期で波動を発す。酸味とミネラル、それに果実味がバランスよく調和している。平野さんが取った香りはベルモット、バナナ、ウイキョウ、スミレだそうです。波動ある味わいが特徴。



(14) 2014 Gevrey Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン) 赤 7800円

塩、どんぐりが中核にある香り。塩とミネラルが高めのトーンで平面状にある。味わいは旨み豊富で舌全体を取り囲み、いつまでも離してくれない。これは旨みが過度に感じられるぐらいで、じんじん、じわじわと旨みが溢れてくる。この旨みの強さは普段カリフォルニアなどを飲んでいる方でも満足できると思えるぐらい。あるれ出る旨みが特徴。



写真撮り忘れ

(15) 2014 Cote de Nuits Villages "Les Croix Violettes Vieilles Vignes"(コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ"レ・クロワ・ヴィオレット ヴィエイユ・ヴィーニュ") 赤 6700円

安定した香り。落着きある。甘さもあり、塩がハッキリとしていて、スワリングするとヨードも出てくる黒さのある香り。それでも塩が顕著で根菜類の料理を彷彿させる。味わいは旨みが口の前方に集中する。これも唾液が多く出るぐらい、とてもとても旨みが強い。幅広く受け入れられそうで、流行りそうな味わい。旨みが豊富ですぐおいしいことが特徴。


その4に続く

ジャン・フルニエ 2014年ヴィンテージ試飲 2/4 @平野弥

その1の続きです。


(6) 2014 Bourgonge Rouge(ブルゴーニュ・ルージュ) 赤 3200円

紫色の香り。核が3cmあり、その周囲は綿菓子の甘い香り。ハイビスカスなどの色が濃い花々、野菜の横に黒糖、シソ、墨汁のような薄い灰色のある慈悲深さがある。さらにハッカにバニラ、ハーブが混じり、バラ、ローズヒップ、オールドローズもあるいい香り。口に含むとガツっとした旨み。梅、塩味、ぼわんとした柔らかい中核で旨みが凝縮している。このルージュはルージュクラスではなく、本格的な味わい。香りの要素が豊富で味わいもおいしい。



(7) 2014 Marsannay Rouge Cuvvee Saint Urbain(マルサネ ルージュ キュベ・サン・チュルバン) 赤 3900円

かわいらしさのある香り。キュートまではいかなかかわいらしさ。シソ、梅、黒糖、赤糖、柔らかさ、甘さ、野菜に加えて、黄色い花が香る。スワリングで冷涼さのある平面が現れ、その平面から上方へ蜃気楼のように香りが沸き立つ。口に含むとしたに旨みが舌に訴え、味わいが横楕円状に膨らむ。前のロットだそうで、落着いている。黄色い花の香りと風味が特徴。



(8) 2014 Bourgonge Rouge Les Chapitre VV(ブルゴーニュ・ルージュ レ・シャピトル ヴィエイユ・ヴィーニュ) 赤 3900円

黒い果実、黒コショウ、少しすると甘い果実の香りが膨らんでくる。赤果実、クランベリーの香りが感じられ、やはり綿菓子の甘さをまとう香り。深い底にスイカの種のような黒いものが縦状にあり、そこから酸やミネラル香が針状に細くギューンと上方へと伸び、それを追いかけるように果実が昇っていく。この針状の線の周囲には黄色い花や綿菓子が雲のようにいる。味わいはクランベリーの甘酸っぱい味わいに黒糖の甘味が加わる。周囲に光がなく、真っ暗闇。旨みは強く、唾液がすごく出る。ダークで暗黒な世界。



(9) 2014 Marsannay Rouge Les Echezots(マルサネ ルージュ レ・ゼシェゾ) 赤 4700円

香った瞬間に感じる「いい」という感覚。上品な香り、獣臭、花、果実のバランスがいい。ツーっと滑るように進む先端に対して、後から香りの要素がついてくる。前者のシャピトルは上方に向かってだが、こちらは水平方向で、自分自身ではなく、手前からリンク奥へ向かっていくアイススケートの滑りを見ているかのよう。香りの要素は紫色を感じさせ、その色は不透明。味わいは明るめで花がパッと開く感じを受け、バランのような△形のザクザクした山形で上あごに旨みが集中する。味わいで一瞬ピカッと光った。上品なうまいバランスが特徴。



(10) 2014 Marsannay Rouge Clos du Roy(マルサネ ルージュ クロ・デュ・ロワ) 赤 4700円

やさしさを身にまとった香り。魅惑的でキュートではないが魅力がある。大人っぽさも感じられる。前日の試飲ではひな祭りのような色々な切り取った楽し気な香りだったそうだが、本日は成長が感じられる。味わいはとてもよいバランスで、口内から鼻孔に通った後、ふんわりと鼻孔に沿ってきれいな酸が立ち上る。やさしく全体を包み込むおいしさがある。魅力あるバランスよさが特徴。


その3に続く

ジャン・フルニエ 2014年ヴィンテージ試飲 1/4 @平野弥

昨日の新着試飲会に参加できなかったので、後追いで試飲させていただきました。場所は平野弥さんです。20本と多いので4つに分割して掲載します。


(1) 2014 Bourgogne Aligote Champ Forey VV(ブルゴーニュ・アリゴテ シャン・フォレ ヴィエイユ・ヴィーニュ) 白 2500円

最初に柔らかい平面が毛布のような厚みをもってふぁっと広がる香り。やわらかく甘く、綿菓子のような香りや雰囲気でふんわりとあり、それに柑橘果実の実がふわっとのる。味わいも厚みをもって平面状にあるが、底(奥)には黒い薄い板状の核がある。リッチで柔らかさを持ちながら下に洗練した黒糖のような風味がのる。5cmぐらいの柔らかい球体から6cm、7cmと上あご奥側へ膨らんでいき、その膨らんでいるところは清水のようなすっきりさがある。コストパフォーマンスが高く、1本目のこれで十分ではないかと思えるワイン。


(2) 2014 Bourgogne Blanc Origines(ブルゴーニュ・ブラン・オリジン)  白 3100円

グラスから20cm離れても香る。良質なかき氷のような絹布を折り畳むようなところに甘味のある水蜜がかけられたように柔らかさを感じる香り。3cmぐらいの柔らかい球体が2つ並びながらリッチな雰囲気を持たせ、柑橘やグレープフルーツの皮がアクセントをつけながら立体的な香りの端部を引き締める。口に含むと舌にとろりと果実味がのり、この舌触りは撥水しているかのように果実が表面が輝く球体に丸まり、コロコロと転がるようである。味わいは中央で球体でありながら、横方向へと素直に幅をもちながら膨らむ。余韻には、鼻孔に砂糖系列の甘い風味が抜け、ライムの皮が風味としてあり、全体としてリッチさを感じる。おいしい。


(3) 2014 Marsannay Blanc Les Longeroies(マルサネ ブラン レ・ロンジェロワ) 白 3100円

前者2つと異なり、少し冷涼さを感じさせる香りで、それに甘さがのる。シャープでパーッと広がり、伸びていく香り。そのあとに中核の甘さが丸く出現する。少し時間が経つと日本酒の雰囲気も出てくる。口に含むと中央に球体でググッと力強さがあり、栗の風味で綿菓子の糖質が加わる。その中央からグッグッっと力強く段階的に少しずつ味わいの核が上昇していく。上昇していく上方には同心円状に味わいが波動として広がり、その波動部分には川の浅瀬を感じさせる果実の風味が広がる。おいしい。




(4) 2014 Marsannay Blanc Clos du Roy(マルサネ ブラン クロ・デュ・ロワ) 白 4700円

深い海のような光が少なく外界と離れたところで、うねりも持った深みのある香り。表面は綿菓子の柔らかい甘さだが、奥には根菜や白い背の低い花々があり、じゃ香の香りも出てくる。口に含むと漫画の絵にあるようなギザギザの炎がぼっと燃え上がるような感覚を受け、舌奥では地面からフランスの中央広場にあるようなオベリスクが高く立ち上り、その周囲ではふぁーっと味わいが昇華する。口内全体から唾液があふれてくるぐらい旨みが多く、それでも後味はすっきりしている。



(5) 2014 Marsannay Blanc Les Longeroies(マルサネ ブラン レ・ロンジェロワ) 白 4700円

柑橘ピール、根菜、背の低い白い花、白粉、石灰など要素が先に香りとして主張してくる。香りの全体像では電極の間でネオンが放電してうねるような動きが感じられる。口に含むと舌に果実味を感じさせながら液体はサラッと抜けていき、さらに鼻孔をも駆け抜けていく。ティッシュボックスぐらいの大きさである四角い箱を落とさないように両手の指をコの字にしてガッチリと持っているような形で立体感がある。ガチっとした骨格を感じ、ググググーっとブルドーザで土を強く押し込んでいくような味わいの印象を受ける。立体感が突出している。

その2に続く

2016年9月18日日曜日

ブラッスリー アルティザン 豚肩肉の赤ワイン煮込みなど@ランチ


横浜元町の商店街では毎年恒例のチャーミングセールで賑わっています。


1か月ごとぐらいで変わるメニューと合わせてお伺いしているアルティザンさんです。ここから地下へ行きます。


地下1階の店内は階段の間口からは想像できないほど広く清潔感があります。写真はレストラン入り口です。


Domaine Sainte Barbe  Macon Villages "Les Tilles" 2014 (5400→4860)
本数がそれほどないので処分セールとして安くなっていたマコンをボトルでお願いしました。マコンらしいやわらかい口当たりと果実味、それにシャキッと感も加わって癖がなくておいしいです。


コルクの状態もよいです。


豚肩肉の赤ワイン煮込み
メインは新しくなった「豚肩肉の赤ワイン煮込み」にして、フレンチフライセットにしました。


豚を赤ワイン?という初めての組み合わせでしたが、香りは赤ワインソースが立ち上り、味わいは豚肉とソースが違和感なく融和しています。肉質などを含めてアルティザンらしい男らしさとバランスの良さを感じられます。


セットでつけたフレンチフライです。これがいつもながらホクホクさと凝縮したジャガイモの旨み、ガツッと利いた塩味、大きさと味わいのバランスがよくておいしいです。


デザートは、「焼きたて!ブラウンシュガーのクレープ」と、アルコールががっつり!残っています と書かれている「スコッチウイスキーのアイスクリーム」にしました。アルコールが入っているデザートの方が多く、やはりアルコール入りのデザートの方が大人の味になっています。


焼きたて!ブラウンシュガーのクレープ
ブラウンシュガーのシャリシャリした食感とむっちりとしたクレープ生地がおいしいです。やはりアルコール入りのシロップをかけると大人の味で、シュガー、生地もより一体感が出ます。


スコッチウイスキーのアイスクリーム
”アルコールががっつり!残っています”と書かれている通り、本当に強く、お酒に弱い人は酔ったりするぐらいではないでしょうか。


「このスコッチウイスキーのアイスクリームとクレープは相性がよさそう!!」ということで合わせてみました。


クレープを切り取り、スコッチウイスキーのアイスクリームをのせます。



グルグル巻きにして食べると、「絶品!!!」。この相性はすばらしく、相乗効果で劇的なおいしさになります。クレープなどは+200円でアイスを1スプーン分をトッピングできますが、これとは別格になる大人スイーツです。これはお店の方を含めてぜひ試してほしい組み合わせです。

アルティザンさんは開店当初から予約しないと入れないことが多かったですが、最近も変わらずで予約取れてもランチは1.5時間制なので、ワインを飲み始めると少し忙しいです。その分、コストパフォーマンスは高く、満足感が高いお気に入りのお店です。ご馳走様でした。

ブラッスリー アルティザン 横浜市中区元町1-31 ラ・スピーガ元町BF1 045-228-7433
http://brasserie.artisan-yokohama.com/